ニキビ肌の私に合う漢方、皮膚科の先生に相談したいなあ
このような悩み、疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。
漢方の一部は、ドラッグストアで購入できるほかにも、医療機関で処方してもらえます。
本記事では、薬として処方される「漢方」について、効果や副作用、処方してもらう方法を解説していきます。
この記事でわかること
- 皮膚科で漢方を処方してもらう方法
- 皮膚科でもらえる漢方の効果や成分
- 飲み方や摂取方法
- 副作用や注意点
医薬品の効果が高いのは分かるけど、皮膚科を受診するヒマが無い•••
そんな方にはオススメなのが、スマホだけで自宅から受診が可能なオンライン診療です!
医療機関で処方してもらえる漢方に興味のある方は、オンライン診療についての解説も、合わせて参考にしてみてくださいね。
皮膚科で漢方を処方してもらうにはどうすればいい?
皮膚科で漢方を処方してもらう方法は、おもに2つです。
- 皮膚科で医師の診察を受ける必要がある
- オンライン診療ならスマホだけで自宅から受診可能
ここから詳しく解説していきます。
皮膚科で漢方を処方してもらうには医師の診察が必要
ドラッグストアで購入できる一般用医薬品(OTC)と異なり、処方せん医薬品を処方してもらうには、美容皮膚科などの医療機関で医師の診察を受ける必要があります。
医療機関で処方される「処方せん医薬品」は、臨床試験によって有効性・安全性を確認しており、美容の面においても確かな効果が期待できるでしょう。
MEMO
ドラッグストアやネット通販などでも、ニキビや美肌への効果を謳う漢方は多数あります。
より高い美容効果を期待するのであれば、「処方せん医薬品」である漢方を服用することがおすすめです。
オンライン診療なら手軽にスマホだけで処方
高い効果を期待したいけど、「わざわざ皮膚科に行くのは面倒」「忙しくて受診する時間がない」という人も多いでしょう。
そういった方におすすめなのが、オンライン診療です。
オンライン診療ならスマホだけで自宅から受診が可能で、オンライン上で薬の処方をしてもらうことが可能です。
保険診療では治しきれなかった、という人でも対応してもらえるので、気軽に相談してみることをおすすめします。
皮膚科で処方してもらえる漢方の効果
皮膚科で診察を受け、処方される漢方には種類があります。
ここからは、ニキビへ効果的な漢方の「種類」と「効果」について解説します。
ニキビへ効果的な漢方の種類
皮膚科で処方してもらえる、ニキビへ効果的な漢方として、日本皮膚科学会作成の尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017には、以下のものが推奨されています。
漢方 | 面皰(黒、白ニキビ) への推奨度 | 炎症性皮疹(赤、黄ニキビ) への推奨度 |
---|---|---|
荊芥連翹湯 (ケイガイレンギョウトウ) | C1 | C1 |
十味敗毒湯 (ジュウミハイドクトウ) | C2 | C1 |
清上防風湯 (セイジョウボウフウトウ) | ー | C1 |
桂枝茯苓丸 (ケイシブクリョウガン) | C2 | C2 |
黄連解毒湯 (オウレンゲドクトウ) | C2 | C2 |
※推奨度:尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017より
ニキビ治療において、外用・内服の抗菌薬等の治療を行って効果が得られなかった場合に、漢方を用いることが推奨されています。
推奨度とは?
推奨度C1の漢方の方が優先度が高く「他の治療が無効、あるいは他の治療が実施できない状況において、選択肢の一つとして推奨する」とされています。
なお、推奨度C2の漢方については、「行ってもよいが推奨はしない」とされ、処方の優先度は低くなります。
皮膚科で処方してもらえる漢方の効果
皮膚科で処方してもらえる、ニキビへ効果的な漢方には、それぞれ以下のような効果があります。
漢方 | ニキビへのおもな効果 |
---|---|
荊芥連翹湯 (ケイガイレンギョウトウ) | 慢性的なニキビの炎症を抑える 肌を保湿する |
十味敗毒湯 (ジュウミハイドクトウ) | 早期のニキビの炎症を抑える 膿の排出を助ける ニキビ跡をできにくくする |
清上防風湯 (セイジョウボウフウトウ) | 赤ニキビの炎症を抑える |
桂枝茯苓丸 (ケイシブクリョウガン) | ホルモンバランスを整える (月経周期に伴うニキビに) 老廃物の排出を促す |
黄連解毒湯 (オウレンゲドクトウ) | 赤ニキビの炎症を抑える アクネ菌の増殖を抑える |
ニキビの状態による推奨度のほかにも、肌タイプや体質、ニキビの原因によっても使い分けられます。
例えば、血のめぐりが悪い「月経前にニキビができやすい」という人には、桂枝茯苓丸を用いられることが多いです。
また、オイリー肌タイプの人には、清上防風湯が用いられます。
自分の体質や肌質を処方医に伝えることで、自分に合った漢方を処方してもらいましょう。
漢方の効果的な飲み方
- 15歳以上は1回1包を1日2回
- 即効性はないので継続が必要
- 服用前に医師に相談が必要な人もいる
ここからは、漢方の効果的な飲み方と注意点について解説します。
各漢方の用法・用量
上記で上げた5つの漢方は、いずれも通常、成人(15歳以上)、1回1包を1日2回、食前に水またはお湯で服用します。
15歳未満の人は、年齢によって服用量が異なりますので、処方医の指示に従いましょう。
漢方はいずれも即効性があるものでは無く、服用の継続がカギになります。
多く服用すれば効果が高まるというものではありませんので、用法容量を守って、根気強く服用を続けましょう。
また、1か月ほど継続しても症状が良くならない場合は服用を中止し、医師に相談してください。
使用上注意すべきこと
次に当てはまる人は、服用前に医師や薬剤師に相談が必要です(※服用が禁止されているわけではありません)。
- 医師の治療を受けている人。
- 妊婦または妊娠していると思われる人。
- 体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
- 胃腸の弱い人。
- 今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
また、以下の併用を注意すべき薬剤を服用している場合も、事前に相談しましょう。
漢方 | 併用注意の薬剤 |
---|---|
荊芥連翹湯 (ケイガイレンギョウトウ) | カンゾウ含有製剤 グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤 |
十味敗毒湯 (ジュウミハイドクトウ) | カンゾウ含有製剤 グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤 |
清上防風湯 (セイジョウボウフウトウ) | カンゾウ含有製剤 グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤 |
桂枝茯苓丸 (ケイシブクリョウガン) | ー |
黄連解毒湯 (オウレンゲドクトウ) | ー |
皮膚科で処方してもらえる漢方の副作用や選び方
ニキビへの効果も期待できる漢方ですが、副作用が気になる方もいらっしゃるでしょう。
副作用が比較的に少ない漢方ですが、高齢の方や、胃腸が弱い方などは注意が必要な場合があります。
ここからは漢方の副作用について解説します。
皮膚科で処方してもらえる漢方の副作用
それぞれの漢方の副作用として、以下のようなものが報告されています。
漢方 | おもな副作用 |
---|---|
荊芥連翹湯 (ケイガイレンギョウトウ) | 間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、 肝機能障害、黄疸、腸間膜静脈硬化症、過敏症、消化器症状 |
十味敗毒湯 (ジュウミハイドクトウ) | 偽アルドステロン症、ミオパチー、過敏症、消化器症状 |
清上防風湯 (セイジョウボウフウトウ) | 偽アルドステロン症、ミオパチー、 肝機能障害、腸間膜静脈硬化症、過敏症、消化器症状 |
桂枝茯苓丸 (ケイシブクリョウガン) | 肝機能障害、黄疸、過敏症、消化器症状 |
黄連解毒湯 (オウレンゲドクトウ) | 間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、腸間膜静脈硬化症、 過敏症、消化器症状 |
いずれも高い頻度の副作用ではありませんが、これらの症状が出た場合は、服用を中止して医師に相談するようにしましょう。
参考文献:尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017
ツムラ荊芥連翹湯エキス顆粒 添付文書
ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒 添付文書
ツムラ清上防風湯エキス顆粒 添付文書
ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒 添付文書
ツムラ黄連解毒湯エキス顆粒 添付文書
より効果的な漢方を選ぶためにも、医師への相談がおすすめ
より効果的な漢方を選ぶには、医師の診察を受けて、自分の体質に合った漢方を知ることが大事です。
- 自分の肌質や体質に合った漢方を知りたい
- 市販の漢方ではニキビが良くならなかった
- 医師の指導のもと安全に使用したい
こういった方は、医師や薬剤師に相談するのがおすすめです。
「オンライン診療」ならスマホだけで通販感覚で注文できて、保険診療で治しきれなかった人にも対応しているので、まずは気軽に相談してみると良いでしょう。