アフターピルは、排卵日後に服用した場合でも、一定の効果が期待できます。
排卵日後でも避妊効果が見込めるのは、アフターピルに受精防止や着床阻止などの作用があるためです。
- 排卵を一時的に止める
- 受精を防ぐ
- 着床を阻止する
なお、排卵日後の服用で妊娠を防ぐためには、性行為から72時間以内にアフターピルを飲むことが大切です。
72時間までに服用すれば、約97%の避妊効果が期待できます。
なお、アフターピルは産婦人科や婦人科だけでなく、オンライン診療でも入手できますよ。
排卵後のアフターピル服用は意味ない？期待できる効果とは
排卵後の服用であっても、アフターピルには一定の効果が期待できます。
| 効果が期待できる | 手遅れのケース |
|---|---|
| 排卵日前に服用 排卵日に服用 排卵後に服用 受精後に服用 | 着床後に服用 妊娠が分かってから服用 |
「着床」とは、受精卵が子宮内膜に潜り込むことです。
受精卵が子宮内膜に潜り込むと「妊娠」が成立してしまうため、アフターピルを服用しても、避妊効果は得られません。
アフターピルは妊娠を防ぐ薬で、すでに成立した妊娠をなかったことにはできません。
アフターピルで避妊できる仕組み
アフターピルは、3つの作用で妊娠を防ぎます。
- 排卵を一時的に止める
- 受精を防ぐ
- 着床を阻止する
排卵後でも避妊効果が期待できるのは、アフターピルには受精や着床を防ぐ作用があるためです。
万が一、排卵後の性行為で受精してしまった場合でも、着床が防げれば妊娠は回避できますよ。
排卵日はいつ？計算方法をチェック
排卵日の目安は、最後の生理初日から数えて14日目です。
生理の周期が不安定だったり、ストレスでホルモンバランスが乱れると、排卵日がずれることもあります。
排卵日付近ではアフターピルの避妊率が変わる
性行為のあったタイミングによって、アフターピルで避妊できる確率は変わります。
避妊に失敗しやすいのは、排卵日付近に性行為があった場合です。
▼アフターピルの避妊率
| 排卵日付近に 性行為があった場合 | その他の期間に 性行為があった場合 | |
|---|---|---|
| 性行為から 24時間以内に服用 | 95% | 99.6% |
| 性行為から 48時間以内に服用 | 85% | 98.8% |
| 性行為から 72時間以内に服用 | 58% | 97.3% |
排卵日付近に性行為があった場合でも、24時間以内にアフターピルを飲めば、高い確率で妊娠を防げます。
望まない妊娠を避けるためにも、できるだけ早くアフターピルを飲むことが大切です。
アフターピルを飲んだのに妊娠？服用が意味ないケースとは
アフターピルは、正しく使うことで避妊効果が期待できる薬です。
間違ったタイミングで服用したり、嘔吐したりすると、服用しても妊娠が防げない場合もあります。
- 着床後にアフターピルを服用
- 制限時間を過ぎてから服用
- 服用後すぐに嘔吐
着床後（妊娠後）のアフターピル服用は意味ない
着床後にアフターピルを服用しても、避妊効果は得られません。
「着床（ちゃくしょう）」とは、受精卵が子宮内膜に潜り込んだ状態を指します。
受精卵が子宮内膜まで到達すると「妊娠」が成立してしまうため、アフターピルを飲んでも避妊ができないのです。
性行為から着床までは、6〜10日ほどかかります。
72時間以降の服用は避妊率が低い
日本で主流のアフターピルには、服用までの制限時間が設けられています。
制限時間は、性行為から72時間です。
72時間までに服用すれば97%の確率で妊娠を防げますが、タイムリミットをすぎると避妊率が著しく低下します。
日本で主流のアフターピルは、「ノルレボ」「レボノルゲストレル」の2種類です。
タイムリミットが過ぎそうなら「120時間ピル」を検討
海外製の「120時間ピル（エラワン）」なら、性行為から5日まで高い避妊効果が期待できます。
近年は、120時間ピル（エラワン）を取り扱うクリニックも増えており、オンライン診療でも入手できるようになりました。
エラワンは120時間までの服用で、98%の避妊効果が期待できるアフターピルです。
ソクピル・エニピル・マイピルオンラインは、どのサービスも電話で診察が受けられますよ。
服用後すぐに嘔吐すると避妊効果は得られない
アフターピルの成分が吸収される前に嘔吐すると、服用しても妊娠してしまうことがあります。
成分の吸収にかかる時間は、2〜3時間です。
もしも、服用から2〜3時間以内に嘔吐してしまった場合は、追加でアフターピルを飲む必要があります。
嘔吐してしまうのは、副作用の吐き気が原因です。
▼嘔吐への対策
- 吐き気止めを処方してもらう
- アフターピルをまとめ買いしておく
- 食後にアフターピルを飲む
アフターピルを服用するか迷ったら医師に相談！判断を委ねるのがおすすめ
自己判断を誤って、アフターピルの服用が遅れると、妊娠してしまうこともあります。
もしも、アフターピルを服用するか迷ったら、医師に判断を委ねるのがおすすめです。
なお、オンライン診療を使えば、病院へ行かずに医師への相談、アフターピル処方が叶いますよ。
オンライン診療は、アフターピルの処方なし、相談のみの利用も可能です。
【Q＆A】排卵後のアフターピル（緊急避妊薬）服用は意味ない？関連する疑問を紹介
【まとめ】意味ないは嘘！排卵後でもアフターピルの効果は期待できる
アフターピルは、排卵後の服用でも一定の効果が期待できます。
排卵後の服用で妊娠を防ぐためには、できるだけ早く服用することが大切です。
なお、避妊に成功したのかは、妊娠検査薬を使って確認できますよ。
- 排卵後でも一定の効果が見込める
- 排卵日付近の性行為は妊娠率が高い
- 服用から3週間以降に妊娠検査薬を使う
妊娠を防ぐためにも、できるだけ早く病院やオンライン診療を受診し、アフターピルを入手しましょう。