ハイフの神経損傷の原因と対策は?
ハイフは皮膚の切開なしで、たるみやシワを改善が期待できる人気施術。
手軽に試せる一方で、ハイフのリスクには「神経損傷」が存在します。
ハイフ施術は医学的知識や技術を要するため、信頼できるクリニックで始めることが重要です。
この記事では、ハイフによる神経損傷のリスクや対策を詳しく解説します。
- ハイフによる神経損傷が多かった場所
- ハイフで神経損傷した場合の症状
- ハイフで神経損傷になる原因や失敗例
- ハイフによる神経損傷リスクへの対策
- ハイフでの神経損傷に関するよくある質問
安全性にこだわってハイフを始めたいなら、19年間医療事故0件の実績を持つ東京中央美容外科での施術がおすすめです。
ハイフ(HIFU)で最も危険な副作用「神経損傷」
まずは、ハイフによる神経損傷の事例と施術事故が多かった場所を紹介します。
ハイフは医師法の医療行為にあたるため、医師か医師の指導を受けた看護師しか施術が行えません。
しかし、医療知識を持たないエステティシャンによるハイフ施術が行われていることもあるのです。
参考資料:医師法第17条「医師でなければ、医業をなしてはならない。」より
参考資料:国民生活センターエステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も
過去に国民生活センターから注意があった
エステサロンやセルフハイフなど、無資格者によるハイフ施術トラブルは近年増加しています。
トラブルが増えたことから、国民生活センターは2017年にハイフ施術に関する注意喚起を行いました。
エステサロン等で皮下組織に熱作用を加え危害を及ぼすHIFU施術を受けてはいけません
HIFU施術による侵襲行為は、医師の医学的知識や技能を必要とする施術であり、医師以外の者による施術は絶対に受けてはいけません。
引用:国民生活センター『エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も』
国民生活センターは医師以外による施術の他にも、消費者に対する3つのアドバイスを行っています。
- 危害を受けてしまった場合には、すみやかに医師の診察を受けましょう
- 美容施術を受ける際には広告をうのみにせず、自ら情報収集し、検討しましょう
- 困ったときは消費生活センター等に相談しましょう
引用:国民生活センター『エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も』
さらに国民生活センターは、2017年に行政へ医師法に抵触する恐れのあるハイフ施術の監視・指導・対策を要望しています。
しかし、無資格者によるハイフ施術によるトラブルは続いているのが現状です。
>>医療ハイフ(HIFU)がおすすめのクリニック
最も事故件数多いのは「エステサロン」
ハイフ施術でのトラブルはエステサロンが最多です。
事故情報データバンクによると、ハイフ施術事故は2015~2022年までに110件報告されています。
110件のうち、医療従事者のいないエステサロンによる施術が76件です。
場所 | エステサロン | セルフエステ | 美容医療クリニック |
---|---|---|---|
神経または感覚の障害 | 6(3) | 3(3) | 4(2) |
皮膚障害 | 14(1) | 1 | 8 |
熱傷 | 33(9) | 3(1) | 9 |
その他 | 23(2) | 1 | 5 |
合計 | 76(15) | 8(4) | 26(2) |
※表中の()は傷病の程度が1ヵ月以上の事故件数を表します。
セルフエステでは、利用者が自分自身でハイフ機器を操作できます。
つまり、資格を持たない施術者がハイフを行うのです。
また美容医療クリニックでの事故は、医師ではないスタッフが施術した事例であることが確認されました。
ハイフ(HIFU)の神経損傷の2つの症状
ハイフによる神経損傷は見た目ではわかりにくいものの、症状は特徴的です。
- 顔面神経麻痺
- 感覚神経障害
それぞれ詳しく解説します。
参考資料:顔たるみ銀座美容クリニック顔のたるみ悩みコラムハイフの顔照射時に副作用が出ないよう、医療用ハイフを安全な出力で受けたほうがいい
①顔面神経麻痺(顔のゆがみ)
ハイフで神経損傷を引き起こすと、顔のゆがみを感じます。
- 顔の左右差
- 表情のこわばり
- 表情筋の動かしにくさ
顔のゆがみは、超音波が顔の運動神経を傷つけることによって生じます。
ゆがみが生じれば、不自由さや美的観点でのストレスを感じる可能性が高いでしょう。
顔面神経麻痺は基本的には時間経過で治るものの、程度次第で1年ほどかかります。
②感覚神経障害(顔の感覚の違和感)
ハイフでの神経損傷によって感覚神経障害があらわれると、顔の感覚に違和感を覚えます。
- 感覚の消失や痺れ
- 感覚の鈍さ
- 痛み
感覚神経障害は、一時的に出現する場合が多いです。
しかし、完治期間が不明の相談事例※1もあります。
施術部位に違和感があれば、早めに神経内科などの医療機関を受診しましょう。
※1参考資料:国民生活センター『「セルフエステ」の契約は慎重に検討しましょう!-安さ、手軽さが強調されている一方で、危害や解約トラブルが発生しています-』
ハイフ(HIFU)で神経損傷になる原因や失敗例
ハイフは画期的な施術には違いありませんが、神経損傷のリスクには注意が必要です。
ここでは、実際に起きた事例とハイフで神経損傷になる原因を3つ解説します。
- 医者以外の者が施術した
- 照射する場所を間違えられた
- セルフハイフを行った
それではさっそく確認しましょう。
①医者以外の者が施術した
ハイフ施術ができるのは、医師や医師の指導を受けた看護師のみです。
知識や技術のない施術者がハイフ施術を行えば、皮下組織にダメージを与えます。
下記はエステティシャンによる施術を受けたことで、神経を損傷してしまった方の事例です。
美容クリニックで院長に「顔のリフトアップがしたい」と伝えたら、高密度焦点式超音波法の施術を受けると即効性がある」等と説明され、リスクの説明はほとんどなかったので、施術3回の契約をした。実際に施術を行ったのは、クリニックと別のフロアにあるエステサロンのエステティシャンだった。2回目の施術で左頬から左唇にかけて電気が走るようなしびれが出た。院長に訴えると「原因は分からないのでメーカーに確認を取る。しびれは1週間で取れると思う」と言われ帰宅したが、2~3日経ってもしびれが続いたので、神経内科に行ったところ三叉神経の一部を損傷していると診察された。治療を受けているがいまだに違和感が残っている。
『国民生活センターエステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も』【事例2】
エステサロンでは、医療用ハイフよりも出力の低いエステ用ハイフが使用される場合もあります。
しかしエステ用ハイフも使い方次第で、皮下組織に大きなダメージを与えるため危険です。
ハイフの施術は、必ず医師か医師の指導を受けた看護師にお願いしましょう。
②照射する場所を間違えられた
ハイフ機器は、電気メスと同じように皮下組織に影響を与える医療機器です。
適切な場所を施術しなけば、重要な神経を傷つけてしまいます。
下記は誤った範囲や出力での施術で、失敗した事例です。
エステティシャンから「急ぎなので出力100でやりましょう」と言われた後、顔面が急に熱くなり痛みが走り、頬に熊の爪で引っかかれたような3本のミミズ腫れができた。
『国民生活センターエステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も』【事例4】
顔は体よりも皮膚が薄いため、ハイフの超音波が神経に届いてしまうことがあります。
皮膚の薄い箇所への施術は注意が必要
顔には3本の枝が広がるように、三叉神経が広がっています。
痛覚や温度を脳へ伝達する神経。
おでこや頬、下あごなどの比較的皮膚が薄い場所に存在する。
医療知識がない人がハイフを行うと、簡単に三叉神経を傷つけてしまうことも。
頬や下あごはリフトアップ効果が狙えるため、ハイフでも人気部位の1つです。
しかし皮膚が薄くトラブルも起きやすいため、必ず医療知識を持つ信頼できる施術者から受けましょう。
③セルフハイフを行った
セルフエステでは利用者自身がエステ機器を操作して、好きな部位にアプローチできます。
セルフエステで利用できるハイフ機器は医療ハイフよりも出力が弱い仕様ですが、仕組みは医療ハイフと変わりません。
そのため、素人が利用すると神経損傷を引き起こすことがあります。
クーポンサイトでHIFU(ハイフ)という機械を自分で顔にあてるエステを予約し、店舗に出向いた。最初に動画を見て使い方の説明を受けた。1回ずつの都度払い約3,000円で、説明通りに正しく使っていた。何度か通っていたが、先日使っていたところビリッと唇に痛みが走り、感覚が変になった。下唇、口角、内側の感覚がないため、神経内科を受診すると「神経損傷で唇の感覚が無くなっている。治るかどうかは不明。自然に治るかもしれないし、どのように回復するか分からない。全治何カ月かは不明だが年単位かもしれない」と言われた。
『「セルフエステ」の契約は慎重に検討しましょう!-安さ、手軽さが強調されている一方で、危害や解約トラブルが発生しています-』【事例1】
ハイフ機器は、手元でヘッドを押し付ける強さでも照射深度が変化します。
皮膚の薄い場所へ強くヘッドを当てると、神経を損傷するリスクもあり危険です。
万が一のことを考えて、セルフエステの利用は控えるのがベストでしょう。
ハイフ(HIFU)の神経損傷のリスクへの対策
ここでは、ハイフによる神経損傷リスクへの対策を紹介します。
- 医師による施術を受ける
- クリニックの情報収集を行う
- 副作用のリスクについて理解する
- ハイフの出力を上げすぎない
順番に確認していきましょう。
①医師による施術を受ける
ハイフで失敗しないためには、信頼できる施術者を選ぶことが重要です。
医師が在籍していないエステやサロンでもハイフが行われていることがありますが、神経損傷のリスクを避けたいならば利用を控えましょう。
エステやサロンのハイフは安価なことも多いため人気がありますが、神経を損傷して治療が必要になれば、治療費用が発生するため本末転倒です。
ハイフ施術は必ず、医師や医師の指導を受けた看護師から受けてください。
②クリニックの情報収集をしっかり行う
ハイフで神経損傷を負わないためには、クリニックの情報収集が欠かせません。
- 安全に施術を行える環境
- 医師や看護師の質
- トラブル時の対応
メリットだけが語られた広告の情報だけを、鵜呑みにしないことが大切です。
ハイフの前には必ずカウンセリングが行われます。
カウンセリングでは万が一のトラブルに備えて、トラブルが起きた際の対応についても確認しましょう。
アフターケアが充実しているかもポイント
美容医療クリニックでハイフ施術を受けるなら、アフターケアが充実しているクリニックで受けましょう
ハイフ施術後の肌は、乾燥しやすく敏感です。
施術後の肌が早く回復するには、保湿などの丁寧なスキンケアを行います。
クリニックを選ぶ際には、施術後にどのような対応を行うのかを知っておくと安心です。
③副作用のリスクについてしっかり理解する
自分の身を守るために、施術前にはハイフのリスクを認識しておきましょう。
技術力や知識のない施術者からハイフ施術を受ければ、神経損傷に繋がることもあります。
ハイフ施術でトラブルに至った相談事例の中には、ハイフ施術のリスクに関する説明が行われていない事例もあります。
契約書などを交付されていない事例も複数件確認されているため、注意が必要です。
参考資料:エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-
④ハイフの出力を上げすぎない
ハイフは出力が上がれば効果が増しますが、副作用が現れやすくなります。
出力は強ければ強いほど良いわけではなく、照射部位や肌の状態によって適切な出力は異なりますよ。
出力の調整を細かく行うクリニックを選んで、安全にハイフを受けましょう。
ハイフ(HIFU)神経損傷に関するよくある質問
ここからは、ハイフのリスクに関してよくある質問をQ&A形式で紹介します。
ハイフのやけどのリスクは?ハイフは超音波の熱を利用する施術です。
- エステハイフと医療ハイフの違いは?
-
エステハイフでは、医療従事者ではないエステティシャンが施術を行います。
一方で医療ハイフは、必ず医師か看護師が効果を実感しやすい医療用ハイフを使用するのが特徴です。
医療ハイフは痛みを感じやすいですが、麻酔を利用できます。
値段は医療ハイフのほうが高額ですが効果を実感しやすいうえに、知識や技術がある医師か看護師が施術を行うため安全性も高いです。
- ハイフをしすぎるとどうなる?
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顔の脂肪が少ない方が頻繁にハイフを受け続けると、顔がこける場合があります。
もともと顔の脂肪が少ない方だとハイフに不向きな場合もあります。
ハイフ施術の経験が豊富な医療機関なら、解剖学的知見から顔がこける恐れのある施術は推奨しません。
- ハイフは将来的に癌になるの?
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ハイフがに癌に繋がると言われる情報には、医学的根拠がありません。
しかし、ハイフによる健康被害は把握しきれていないのが現状です。
過剰にハイフを行うと知覚鈍麻で癌の発見が遅れる可能性はありますが、直接の繋がりは認められていません。
ハイフ(HIFU)神経損傷の原因と対策 まとめ
この記事では、ハイフによる神経損傷のリスクを解説しました。
ハイフは知識や技術を持たない施術者から受けると、神経損傷のリスクが上がります。
医学的知識や技術を要するので、必ず医師や看護師から受けられるクリニックでハイフ施術をしてくださいね。
安心してハイフを始めたい方には、19年間医療事故0の実績を誇る、東京中央美容外科がおすすめですよ。
>>医療ハイフ(HIFU)がおすすめのクリニック