ハイフとボトックスは
併用できる?
ダウンタイムが少ない美容医療として人気の、ハイフとボトックス。
ハイフとボトックスはどちらも、小顔効果が期待できる施術です。
2つの施術を併用することで、様々な角度からアプローチできます。
ハイフとボトックスを併用する場合は、施術の順番を意識することが大切です。
そこで本記事では、ハイフとボトックスの順番について詳しく解説します。
正しい順番で施術を受けて、キュッと引き締まった小顔を目指しましょう。
ハイフとボトックスを併用する順番
そもそも、「ハイフとボトックスが併用できるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
結論、ハイフとボトックスは併用ができます。
まずはハイフとボトックスを併用する場合に知っておきたい、4つのポイントを確認しましょう。
- 併用のメリット
- 併用する際の順番
- 同日施術について
- 併用がおすすめな人
それぞれ詳しく解説します。
ハイフとボトックスを併用するメリット
ハイフとボトックスはそれぞれ、アプローチできる部位が異なります。そのため併用することで、相乗効果が狙えるのです。
施術 | アプローチできる部位 | 期待できる効果 |
---|---|---|
ハイフ | SMAS筋膜 | たるみ改善による小顔効果 しわの改善 |
ボトックス | 筋肉 | エラ改張り善による小顔効果 表情じわの改善 |
またボトックスで表情じわを改善しハイフの力でコラーゲンの生成を促進すれば、ハリのある若々しい肌を目指すことができるでしょう。
小顔効果だけでなく、しわへもアプローチができるのは嬉しいポイントです。
SMAS筋膜とは、皮下組織と筋肉の間にある膜。
皮膚の土台となる部分で、ゆるむとたるみが発生する。
併用するならハイフが先
ハイフとボトックスを併用する場合は、ハイフを先に行いましょう。
ボトックスを先に打ってしまった場合は、2週間以上開けてハイフの施術を始めてください。
ハイフとボトックスは同日でも施術できる
ボトックスよりもハイフを先に実施する場合、2つの施術は同日に行えますよ。
クリニックによっては、同日の施術を受け付けていないこともあります。
そのため、カウンセリングの際には同日に施術が行えるのかを確認してみましょう。
ハイフとボトックス併用がおすすめな人
ハイフとボトックスの併用は、下記のような方におすすめです。
- たるみとエラの張りが気になる方
- 表情じわとたるみを改善したい方
ボトックスは筋肉に、ハイフはSMAS筋膜に働きかけることで小顔を実現します。
2つの面からアプローチすることで、理想へと近づきやすくなります。
ハイフとボトックスの順番の重要性
ハイフとボトックスを併用する際、順番を間違えると効果が感じられにくくなります。
なぜ順番が重要なのかを知るためには、各施術の仕組みや効果を知る必要があるでしょう。
ここからはハイフとボトックスの仕組みや効果を解説します。
ハイフとは
ハイフは、65〜75度と高温な超音波「高密度焦点式超音波」を使った施術です。
表皮や真皮よりも深い位置にある、SMAS筋膜へピンポイントにアプローチします。
ハイフ機器によって照射された超音波は熱エネルギーとなり、SMAS筋膜へ刺激を与えるのです。
ハイフの施術のしくみ
ハイフの仕組みを知るためには、創傷治癒について理解する必要があります。
創傷治癒とは肌の再生能力のことです。
創傷治癒の過程では、コラーゲンやエラスチンが生成されます。
ハイフを行うと、超音波による熱エネルギーが肌の組織にダメージを与えるため、創傷治癒が引き起こされます。
創傷治癒の過程では、コラーゲンの生成が促進。
コラーゲンの生成が促進された結果、肌にハリや弾力が出ることでリフトアップやしわ改善の効果が期待できますよ。
得られる効果
ハイフに期待できる効果は、以下のとおりです。
- リフトアップ
- しわの改善
- 身体の引き締め
- 肌の弾力アップ
ハイフは顔だけでなく、身体にも使うことができます。
しわやたるみのケアだけでなく、ダイエット目的で使用されることも多々ありますよ。
ボトックスとは
ボトックスは筋肉の働きを抑制する働きを持つ、ボツリヌストキシン製剤の名前です。
ボツリヌストキシンは毒素の1つで、神経の伝達物質の放出を阻害。
筋肉の緊張を取ったり、筋肉を麻痺させたりします。
ボトックスは、熱に弱いことがポイントです。
ボトックスは保管を5度以下の場所で行う必要があるほど、熱に対する耐性がありません。
ボトックス注射のしくみ
例えば、エラ張りは「咬筋」という名前の筋肉が発達することであらわれます。
咬筋へボトックス注射を使うと、増大した筋肉の緊張がほぐれて縮小。
筋肉が小さくなることで、エラが目立たなくなり小顔効果が期待できます。
得られる効果
筋肉の弛緩やエクリン汗腺の働きを抑制するボトックスには、下記のような効果が期待できます。
- 表情じわの改善
- 肩こりの解消
- 発汗の抑制
- エラ張りの改善
ボトックスは筋肉の緊張によってできた、表情じわの治療に使われることが多いです。
また、効果の持続期間は4ヶ月程度と限りがあります。
ハイフとボトックスの順番が重要な理由は?
ハイフは高温の超音波を使った施術で、ボトックスは熱に弱い特性を持つことを紹介しました。
つまりボトックスのあとにハイフを行うと、熱によってボトックスの効果が消えてしまいます。
ボトックスの効果とハイフの効果をそれぞれ実感するためには、ハイフの後にボトックスを行う必要がありますよ。
ハイフとボトックスのベストな順番(間隔)は?
ハイフとボトックスはどちらも、効果が持続する期間に限りのある施術です。
そのため、治療間隔や回数について、疑問を持つ方も多いでしょう。
そこでここからは、ハイフとボトックスを併用する際の治療間隔や施術回数について解説します。
ハイフ→ボトックスの場合
ハイフの後にボトックスを行う場合は、施術同士の間隔をあける必要がありません。
同じタイミングで施術を受けられることも多く、通院回数を少なくできるでしょう。
ボトックス→ハイフの場合
ボトックスの後にハイフを行う場合は、2週間以上の間隔をあけましょう。
施術同士の間隔をあけることで、2つの施術の効果を活かすことができますよ。
ハイフとボトックスの治療間隔や回数
ハイフとボトックスは、それぞれ効果の持続期間や必要な施術回数が異なります。
効果を持続させるためには、持続期間に合わせた治療を行う必要があるでしょう。
施術 | 施術の間隔 | 回数の目安 | 料金の目安(1回あたり) ※自由診療 |
---|---|---|---|
ハイフ | 半年〜1年に1回 | 5回前後 | 25,000円~ |
ボトックス | 4ヶ月〜半年に1回 | 5〜6回 | 5,000円~20,000円 |
ハイフとボトックスは、半年に1回を目安に行うのがおすすめです。
しかし上記はあくまで目安であり、効果の持続期間は人によって異なります。
ハイフの出力やボトックスの注入量も加味しながら、治療間隔や回数を調整しましょう。
ハイフとボトックスのベストな治療間隔
結論、ハイフとボトックスのベストな治療間隔は、肌の状態や体質によって異なります。
施術の頻度が高すぎれば、頬がこけてしまう可能性も。
理想の仕上がりを医師と共有し相談しながら、施術を続けていきましょう。
ハイフとボトックスの効果が出始める順番は?
ハイフとボトックスでは、それぞれ効果が出始める期間や持続期間が異なります。
治療計画を立てるためにも、効果を実感できるまでの期間や持続する期間を確認しましょう。
ボトックスの効果が出始める期間
ボトックスは施術後2〜3日で効果を実感することが多いです。
効果のピークは2〜3週間後で、徐々に安定していきます。
万が一、数週間が過ぎても効果を感じない場合は、施術を受けたクリニックに連絡しましょう。
保証があるクリニックであれば、無料で再施術が受けられることもありますよ。
ボトックスの持続期間
ボトックスの持続期間は、4ヶ月前後が一般的です。
持続期間は施術を継続すると伸びていくことが多く、最大1年ほど効果が続くこともあります。
ハイフの効果が出始める期間
ハイフは施術の直後から、効果を実感する方もいます。
施術の翌日は副作用としてむくみが発生することもあり、効果を感じににくいことも。
「効果が出ない」と焦るのではなく、むくみが取れるまでゆっくりと待ちましょう。
またハイフは照射後から徐々にコラーゲンの生成が進んでいくため、効果のピークは1〜3ヶ月後であることが多いです。
ハイフの持続期間
ハイフの持続期間は、出力や照射部位によっても異なります。
一般的には、半年前後であることが多いです。
体調や体質、年齢によっても持続期間は変わるため、効果が長く続かないときは医師に相談してみましょう。
ハイフとボトックスを順番に受ける際の注意点
最後に、ハイフとボトックスを順番に受ける際の注意点を2つ紹介します。
- ハイフ・ボトックスのリスク
- 施術が受けられない条件
安心して肌の治療を始めるためにも、注意点はきちんと確認しましょう。
それぞれのリスクを知っておく
ハイフとボトックスには、それぞれにリスクが存在します。
リスクとその対処法を知っておけば、トラブルを未然に防ぐことができますよ。
ボトックスのリスク
ボトックスはほとんど副作用がない施術ですが、6つのリスクが存在します。
- 赤み・腫れ
- アレルギー反応
- 施術後の違和感
- 顔の左右差・ゆがみ
- 表情のこわばり
- 頭痛
ボトックスの副作用である赤みや腫れは、2~3日で引くことがほとんどです。
また副作用はメイクで隠せる程度であることが多いため、日常生活に支障をきたすことは少ないでしょう。
過去に、薬剤によるアレルギーを引き起こしたことがある方は、カウンセリングの際に医師に伝えてください。
リスクを避けるには?
ボトックスのリスクである「顔の左右差・ゆがみ」や「表情のこわばり」は、腕の良い医師に施術を頼むことである程度避けられます。
顔の左右差・ゆがみや表情のこわばりが発生する原因は、以下のとおりです。
- 注入量が多すぎる
- 注入位置が不適切
ボトックス施術の経験が少ない医師に施術を頼むと、リスクが起きる確率も高まります。
何度も施術を経験した熟練の医師は、注入量や注入位置の調整に慣れていることがほとんど。
リスクを避けるためにも、実績のある医師・クリニックに施術を頼みましょう。
ハイフのリスク
ハイフのリスクは、副作用とその他症状に分けられます。
- 肌の乾燥
- 赤み・腫れ・むくみ
- やけど・水ぶくれ
- 神経損傷
乾燥や赤みなどの副作用は、2週間程度でおさまることが多いです。
また保湿ケア・紫外線対策を徹底することで、副作用やリスクを抑えられます。
副作用を0にすることは難しいですが、やけどや神経損傷のリスクは避ける方法が存在します。
>>ハイフで最も危険な副作用「神経損傷」の原因と対策を解説
リスクを避けるには?
ハイフもボトックスと同様に、医師の腕によってリスクの発生率が異なります。
そのため、実績のある医師・クリニックに施術を頼むのがベストです。
- 照射の出力が高すぎる
- 照射の深度が深すぎる
ハイフは、肌の状態や体質によって、出力や照射深度の調整が必要な施術です。
調整に失敗すれば神経を傷つけたり、やけどによる色素沈着が残ったりします。
トラブルを避けるためにも、医師の腕やクリニックの実績は確認すべきでしょう。
>>ハイフのやけどの危険性を防ぐには?5つの回避策を紹介
施術が受けられない場合がある
ハイフとボトックスは体調や体質、既往歴によって、施術が受けられないこともあります。
どのような場合に施術が受けられないのか、それぞれ確認しましょう。
ボトックスを受けられない人
ボトックス注射を受けられない方は、以下のとおりです。
- 妊娠中・授乳中
- 過去にボトックスでアレルギー反応が出た場合
- 筋肉・神経系の疾患がある
- 相性の良くない薬を内服中
筋弛緩剤を代表として、ボトックスと相性の悪い内服薬はいくつくかあります。
内服している薬がある場合は、必ず医師に申告してください。
また妊娠中はもちろん、妊娠の予定がある方や妊娠の可能性がある場合も、ボトックス施術は控えましょう。
ハイフを受けられない人
ハイフを受けられない条件は、以下のとおりです。
- 妊娠中・授乳中
- アトピー・ケロイド体質
- 日焼け直後
- 重篤な疾患がある場合
- 金属糸やプレートの使用者
- ペースメーカーの使用者
- 施術部位に傷がある場合
ハイフは施術の継続が必要になることも多いため、妊娠を希望している方は医師に相談しておきましょう。
また、体調や体質について不安なことがあれば、無料カウンセリングで確認してみてくださいね。
ハイフとボトックスを併用する順番 まとめ
今回は、ハイフとボトックスを併用する際の順番について解説しました。
抑えておきたいポイントは、以下のとおりです。
- ハイフ→ボトックスの順番が理想
- ボトックスが先ならば2週間あけてハイフ
ボトックスは熱に弱いため、施術の直後にハイフを照射すると、熱で効果がわからなくなってしまいます。
ハイフとボトックスは順番を意識して併用することで、相乗効果が見込めるでしょう。
どちらも日常生活に支障をきたすほどのダウンタイムが生じにくいため、気軽に挑戦してみてくださいね。