生理をずらすピルには、低用量と中用量の2種類が挙げられます。
中用量ピルは、直近の生理をずらしたい場合にも使えることがメリット。
一方の低用量ピルは、血栓症などの副作用が現れにくいことが特徴です。
▼ピルによる生理移動のポイント
中用量ピル | 低用量ピル | |
---|---|---|
飲み始め | 〜生理7日前までに 飲み始める | 前月の生理から 飲み始める |
服用期間 | 7〜14日間 | 14日以上 |
メリット | 安価に抑えやすい 服用期間が短め | 副作用が出にくい 避妊効果も期待できる |
デメリット | 副作用が出やすい | 服用期間が長い |
飲みはじめの時期は、医師が診察の際に教えてくれますよ。
なお、ピルを飲み始めるタイミングが遅すぎると、生理移動に失敗しやすくなります。
そのため、できるだけ早く受診し、ピルを入手しておくことが大切です。
ちなみに、生理をずらすためのピルは、「オンライン診療」でも処方を受けられます。
いつから飲む?中用量ピルを使って生理をずらす方法(生理移動)
中用量ピルを使って生理をずらす場合、まずは生理を「早める」か「遅らせる」かを決めましょう。
生理移動日までに時間がある場合は早め、期間がない場合には遅らせるのがおすすめです。
中用量ピルで生理を遅らせる
中用量ピルで生理を遅らせる場合、生理予定日の7日前から服用を始めます。
ピルを服用している期間は生理がこないため、生理をずらしたい日までは服用を続けましょう。
イベントや旅行などが終わったら服用を中止、中止から数日すると生理がきます。
中用量ピルで生理を早める
中用量ピルで生理を早める場合は、前月の生理中に服用を始めます。
10日ほど服用を続けてから中止すると、ピルの中止後2〜5日で生理がきます。
生理を前倒しする場合は飲みはじめの時期が早いため、早めにピルを入手しておきましょう。
生理3〜5日目に、中用量ピルを飲み始めてくださいね。
いつから飲む?低用量ピルを使って生理をずらす方法
低用量ピルを使って生理をずらす場合、予定より1か月前の生理から服用を始めます。
低用量ピルで生理を遅らせる
低用量ピルで生理を遅らせる場合、前月の生理中に服用を始めます。
ピルを飲んでいる期間は生理がこないため、イベントの日まで服用を続けましょう。
イベントなどが終わってピルを中止すると、2〜5日で生理がきますよ。
生理3〜5日目に、低用量ピルを飲み始めてくださいね。
低用量ピルで生理を早める
低用量ピルで生理を早める場合、前月の生理7日目に服用を始めます。
14日間飲んだらピルを中止し、生理を起こします。
周期が正常なら、生理を起こしてから約3週間は生理がきませんよ。
【生理ずらすピルの種類】中用量ピルと低用量ピルの違いは?
中用量ピルと低用量ピルは、飲み始めのタイミングや価格帯、血栓症のリスクなどに違いがあります。
中用量ピル ▶詳細 | 低用量ピル ▶詳細 | |
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飲み始め | 生理7日前 | 前月の生理 |
料金 (14〜21日分) | 3,000〜4,000円 ※少量購入も可能 | 2,000〜3,000円 ※1シート単位の購入 |
血栓症リスク | 0.1〜0.2% (1,000人に1人) | 0.03〜0.09% (10,000人に3人) |
血栓症はピルの副作用の1つで、血管に血の塊が詰まってしまうことです。
ピルを飲むと血が固まりやすくなるため、血栓症を引き起こすことがあります。
中用量ピル:生理移動日までの時間がない人におすすめ
生理の7日前からの服用でも生理を遅らせられる中用量ピルは、生理移動日までの時間がない人におすすめです。
メリット | ・生理7日前からの服用でも間に合う ・服用期間が短め ・少量の購入が可能(7錠〜) |
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デメリット | ・1回あたり3,000〜4,000円 ・低用量ピルより血栓症リスクが高い |
服用期間が7~10日程度と、短いのも中用量ピルのメリット。
ピルの服用継続が面倒だと感じている方にも、中用量ピルはぴったりです。
低用量ピル:副作用が不安な人におすすめ
低用量ピルは、中用量ピルよりも血栓症のリスクが低く、避妊効果も期待できる点が魅力です。
メリット | ・服用の継続で避妊効果も期待できる ・1シートの価格が手頃 ・血栓症のリスクが低い |
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デメリット | ・飲み始めが前月の生理と早い ・14日間以上の服用が必要 |
ただし、低用量ピルで生理をずらす場合は、前月の生理から服用を始める必要があります。
服用の開始時期が早いため、間に合わないと思ったら中用量ピルを選びましょう。
中用量ピル・低用量ピル(生理を遅らせるピル)の値段はいくら?
中用量ピルと低用量ピルでは、値段の相場が異なります。
▼1回あたりの相場
中用量ピル | 3,000〜4,000円 |
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低用量ピル | 2,000〜3,000円 |
※14~21日分
1回あたりの相場は、低用量ピルの方がやや安価です。
ただし、服用期間が7日程度と短い場合、中用量ピルの方が安くなることもあります。
服用期間によってどちらのピルが安いかは変わるため、費用が気になるなら、医師に相談するのがおすすめです。
中用量ピル・低用量ピルの購入はオンライン診療がおすすめ
中用量ピルや低用量ピルは病院でも入手できますが、忙しい方には「オンライン診療」の利用がおすすめです。
オンライン診療とは、電話やチャットで医師の診察・ピル処方が受けられるサービスのこと。
処方されたピルは、郵送で自宅のポストに届きます。
生理移動におすすめ
初心者向けのオンライン診療
サービス名 | 特徴 | 中用量ピル | 低用量ピル (1回) |
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メデリピル | 初めての利用なら 低用量ピルが無料 | 7錠:1,980円 14錠:3,960円 21錠:5,940円 | 1シート無料※1 |
スマルナ | 医師の診察がアプリの チャットで受けられる | 7錠:2,900円 14錠:4,000円 21錠:6,200円 | 1,963〜3,380円 |
マイピル | 中用量ピルは 数に関わらず一律料金 | 数に関わらず 3,278円 | 2,959円 |
※1:定期便/3シート目まで解約不可/
2シート目から月額2,970円※税込み/自由診療※医師の判断によってはお薬を処方できない場合があります。
オンライン診療なら、病院や薬局へ行く手間なく、生理移動が始められます。
なお、生理ずらしたい日数によって、服用すべきピルの錠数は変わります。
セルフで必要なピルの数を計算するのは難しいため、計算は医師に任せるのがおすすめです。
生理遅らせるピルはドラッグストアやAmazonで販売されていない
生理を遅らせるピルは、ドラッグストアやAmazonで販売されていません。
市販されないのは、ピルは作用が強く、飲み合わせの悪い薬があったり服用方法が複雑だったりするためです。
入手できるのは、病院やオンライン診療のみですよ。
【Q&A】生理を遅らせるピルはいつから飲む?ピルと生理に関する疑問を解決
未承認医薬品等 異なる目的での使用 | 低用量ピル/中用量ピルは、 国内で承認を受けていない 未承認薬に該当します。 |
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入手経路等 | 国内医薬品販売代理店 |
国内の 承認医薬品等の有無 | 国内で生理移動の効果を有する医薬品はありません。 |
諸外国における 安全性等に係る情報 | 悪心、頭痛、腹痛などの副作用があります。 |
医薬品副作用 救済制度について | 低用量ピル/中用量ピルは、 医薬品副作用救済制度の対象外です。 |