ハイフで癌になるって本当?
ハイフは、皮膚を切らずにリフトアップが望める人気施術。
しかし、有名芸能人の癌の原因にハイフが噂されています。
ハイフを検討している方のなかには、ハイフと癌の因果関係が不安な方も多くいらっしゃるはずです。
そこでこの記事では、ハイフと癌の因果関係を詳しく解説します。
ハイフを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!
この記事で分かること
- ハイフで癌になる噂の真偽
- ハイフが癌治療になってる事例
- ハイフの副作用
- ハイフの美容効果
- ハイフを受けるクリニックの選び方
ハイフで癌になる噂の真偽
ハイフは皮膚を切開せずに、肌の引き締め・リフトアップが目指せる画期的な施術です。
超音波の熱を利用するため、皮膚表皮には影響を与えず、皮膚真皮層・脂肪・筋膜にアプローチできます。
皮膚にダメージを与えないので、ダウンタイムはほとんどありません。
しかし、ハイフが癌に繋がるとすれば話は別です。
ここでは、ハイフと癌の因果関係を詳しく解説します。
ハイフに関する知識を深めるために、お役立てください。
ハイフと癌に因果関係があるとは言い難い
ハイフと癌に因果関係があるというような研究結果は見当たりません。
理由は3つあります。
- 国内でハイフが原因で癌になった事例がない
- ハイフは表皮や器官には影響を与えにくい
- ハイフ機器は学術的にも問題のない機器としてアメリカFDAに認可されている
現在多くの美容クリニックでハイフ施術を行っていますが、国内でハイフで癌になった事例が現時点でありません。
続いては、ハイフの仕組みを確認してみましょう。
ハイフでは皮膚を切開せずに施術ができますが、高密度焦点式超音波(HIFU)という技術を採用しているためです。
超音波を利用して、皮膚表面を傷つけずに深層部のみに熱エネルギーを与えます。
つまり、皮膚真皮層・脂肪・筋膜だけ影響を与えて、皮膚表面や器官には干渉しません。
またハイフ機器は、アメリカFDAに認可されています。
ウルセラ治療は発ガン性があると思われた理由
ハイフはなぜ癌になると噂されたのでしょうか?
きっかけは、ウルセラ治療を繰り返し受けていた有名芸能人がステージ4の舌がんを患ったことでした。
ウルセラ治療は、ハイフのなかでも高いリフトアップ効果が期待できる人気施術です。
もちろん、ウルセラ治療と癌の因果関係は認められていません。
しかし、ウルセラ治療と有名芸能人はどちらも話題性が大きかったため、多くの方がウルセラ治療と癌の因果関係不安に感じました。
注意
ウルセラ治療が舌がんの原因になる医学的根拠はない
ハイフはもともと癌治療のために開発された技術
ハイフは歴史の長い技術です。
美容医療に用いられ始めたのは21世紀以降ですが、ハイフ機器自体は1940年頃から医療現場に登場していました。
1999年以降には、癌治療にも用いられてます。
現在美容医療として受けられているハイフは、癌治療に使われる技術を応用したものです。
ハイフ機器の仕組み自体は、美容医療でも癌治療でも同様となっています。
ハイフは癌治療になることがわかる2つの事例
ハイフ機器は、癌治療にも用いられます。
ハイフは美容医療だけでなく、命を救う施術でも活躍する技術です。
ここでは、ハイフが癌治療に用いられる新しい医療の事例を紹介します。
参考資料:がん+【がんプラス】前立腺がんの「高密度焦点式超音波療法(HIFU・ハイフ)」治療の進め方は?治療後の経過は?
参考資料:がん情報サービス最新がん統計
参考資料:医療法人たかの橋中央病院 機器の説明 高密度焦点式超音波治療 HIFU
医療ハイフの事例①前立腺がんの治療
ハイフによる前立腺がん治療は、1999年1月から始まりました。
前立腺がんの治療では、がんを残さないために前立腺全体を焼きます。
皮膚表面に影響しないハイフなら、手術による身体への負担が比較的軽いです。
負担の軽さを実現しながらも、治療成績は開腹手術と同等程度を確立しています。
さらにハイフ施術なら、万一がんが再発した際にも繰り返し手術可能です。
放射線を利用する手術だと被ばくしますが、超音波を利用するハイフならそのような影響もありません。
ハイフは人々の美を追求するだけでなく、身体への負担が軽い前立腺がんの治療としても活躍しています。
医療ハイフの事例②膵がんの治療
膵がん(膵臓がん)は、膵臓にできるがんであり、2020年がん死亡数の順位で4位を記録しています。
さらに、膵がん罹患者は近年増加しており、30年前の10倍以上です。
切除不能な膵がんは、全体の約60%。
膵がんは、がんのなかでも特に日本人の命を脅かす存在です。
膵がんの特徴
- 早期発見が難しい
- 手術が難しい位置にある
- 化学療法・化学放射線療法の治療成績が低い
- 手術による身体への負担が大きい
ハイフは、切除不能な膵がんの治療・症状の改善にも用いられます。
2008年から化学療法とハイフ治療を併用した膵がん治療が始まりました。
2019年までの治療効果は、以下の通りです。
有害事象発生率(皮膚熱傷、膵仮性嚢胞、膵炎、胃潰瘍など)……2.7%
痛みなどの症状緩和……67%
腫瘍の制御率……72%
東京医科大学 『強力集束超音波治療法HIFU自費診療について』から引用
有害事象発生率については、いずれも軽症で重篤な症状ありません。
ハイフ治療を併用した治療は、化学療法単独よりも平均生存期間の延長効果が認められています。
膵がんのハイフ治療は、治療効果の高さに加えて患者にかかる負担が軽いのも特徴です。
ハイフ治療自体は、30分~1時間ほどです。
ほとんど痛みがないため、麻酔などは使用せずに行われます。
ハイフ癌治療のメリットとデメリット
ハイフ癌治療のメリットは、以下の通りです。
ハイフ癌治療のメリット
- 身体に傷がつかない
- 合併症が少ない
- 治療時間が短い
- 入院期間が短くて済む
- 他治療では不可能な再治療ができる
- 他治療後の再発でも治療できる
ハイフ癌治療も、美容医療で行われる施術と同様に切開せず、身体に傷がつかないため負担が軽いです。
治療後の回復が早いうえに、感染症や合併症の心配も少なくて済みます。
治療時間や入院期間が短いので、患者に精神的負担がかかりにくいのもメリットです。
切開しない特性を活かして、他治療では不可能でもハイフでなら治療が行える場合があります。
メリットの多いハイフ癌治療ですが、デメリットも見てみましょう。
ハイフ癌治療デメリット
- 副作用に注意
- 場合によっては自由診療になる
ハイフは熱エネルギーを与えるため、副作用は熱にまつわる症状が多いです。
例えば、ハイフで前立腺がんを治療すると、術後早期合併症として排尿困難・尿失禁・頻尿・精巣上体炎などが確認されています。
原因は前立腺部尿道のやけどであり、ほとんどの副作用は1~2か月で治ります。
ハイフ治療は負担が軽いのがメリットですが、副作用に注意しましょう。
また、ハイフでの膵がん治療は現状自由診療であるため、一般的な保険診療よりも治療費は高額になります。
ハイフで癌になることはないけど副作用はある?
ここでは、ハイフ(ウルセラ治療)におけるハイフの副作用を詳しく紹介します。
ハイフ(ウルセラ治療)の副作用
ウルセラ治療では、肌の深層にあるSMAS筋膜に熱を加えます。
意図的とはいえ、熱損傷には変わりないため熱関係の副作用に注意しましょう。
ハイフ(ウルセラ治療)の副作用
- 神経損傷
- やけど
- 脂肪の収縮
ここからは、それぞれを詳しく解説します。
神経損傷
神経損傷は、ウルセラ治療を含むハイフの中でも危険な副作用。
ハイフで神経損傷を引き起こす原因は、超音波の熱エネルギーが神経に影響したためです。
神経損傷してしまうと見た目には異変がなかったとしても、しびれや動かしにくさなど違和感ある症状が感じられます。
顔にはたくさん神経が通っているため、ハイフ施術には医学的知識や技術が欠かせません。
おでこや頬、下あごは痛覚や温度を脳へ伝達する三叉神経があるので、特に注意が必要な部位です。
ハイフ施術を行うクリニックでは、照射前に入念なマーキングを行って大事な神経を傷つけないように配慮してます。
神経損傷は照射部位の誤りで引き起こされるため、信用できるクリニックを選ぶのが重要です。
やけど
ハイフは、皮膚表面には影響を与えません。
しかし、ヘッド部分が肌に密着していない状態で照射すると、やけどを引き起こす場合があります。
特に、皮膚が薄い人や脂肪が少ない人は起こりやすい症状なので注意です。
やけども施術者の知識や技術力で、起こりやすさが左右されます。
ハイフ施術を受けるクリニックが信頼できるかどうか、確認しましょう。
注意
医療用ハイフを信頼できる医療機関で受けよう!
脂肪の収縮
ハイフの超音波が皮下組織に影響を与えてしまうと、脂肪の収縮を引き起こす危険性があります。
まだ事例は確認されていませんが、理論上では起こりえるので注意しましょう。
皮膚が薄い人や脂肪が少ない人は、ハイフの熱エネルギーを受けやすいです。
不安な方は、ハイフの実績が多いクリニックでハイフを受けても大丈夫か相談してみましょう。
注意
皮膚が薄い人や脂肪が少ない人がハイフを受ける時は、経験豊富な医師に相談しましょう!
>>医療ハイフ(HIFU)がおすすめのクリニック
ハイフで癌になることはない!得られる美容効果
ハイフは、皮膚を切開せずにリフトアップが目指せる施術。
ここでは、ハイフに期待できる美容効果を紹介します。
リフトアップ効果
ハイフで最も有名な美容効果は、リフトアップ効果です。
シワ・たるみ・ほうれい線・二重あごの改善が目指せます。
ハイフが主流になる以前ならレーザーや光治療、赤外線が主流でしたが、たるみの原因である筋膜を限定的にアプローチできないうえに肌に大きなダメージを与えてしまうなど、問題がありました。
しかしハイフなら、それらのデメリットをカバーできます。
肌への負担を抑えたうえで、筋膜のみにアプローチ可能です。
小顔効果
ハイフは、皮下脂肪にもアプローチできます。
よって、脂肪分解による顔全体の引き締めが可能です。
顔の脂肪が気になった時には脂肪吸引も選択肢の1つですが、ダウンタイムの長さ・傷跡・特定の組織のみを狙えないなどのデメリットがあります。
一方、ハイフは切開をしないためダウンタイムが少ないのが魅力です。
脂肪吸引をした場合のダウンタイムは約半年ですが、ハイフは1週間ほどで落ち着きます。
ハイフのカートリッジは調整次第で、真皮層・脂肪層・筋膜のいずれかを限定したアプローチ可能です。
超音波による脂肪分解で、安定した小顔効果が期待できます。
肌質改善・コラーゲン再生
ハイフによって、皮膚の真皮にある線維芽細胞の活性化が期待できます。
線維芽細胞は、美肌には欠かせない役割を多数担ってるのが特徴です。
線維芽細胞の役割
- コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成
- 肌の血管を健やかに保つ
- 美肌に関係する女性ホルモンを作る
エイジングケア(加齢に応じたお手入れ)を意識しているなら、線維芽細胞の健やかさは重要です。
ハイフのコラーゲン増生効果は、ハイフをやめてからも一定期間残ります。
ハイフの効果の持続期間
ハイフの効果は、永続的ではありません。
効果の持続期間には個人差があるものの、半年~1年です。
施術後から1~3ヵ月が施術効果のピークとなっています。
ピーク時に期待できる効果は、以下の通りです。
- たるみ改善
- シワ・ほうれい線の改善
- 肌のハリ・弾力の改善
- 毛穴の開きの改善
- 皮膚深層部からのリフトアップ
- 小顔効果
ハイフの効果は、施術直後から半年から徐々に効果が薄れていきます。
ハイフを受ける際には、効果の持続期間やピーク期間も意識してみましょう。
ハイフで癌になることはない!クリニックの選び方
ハイフを安全に受けるには、クリニック選びが重要。
なぜなら、ハイフの仕組みこそ自体は問題なくても、施術者の腕が悪いと危険なためです。
ここでは、ハイフを安心して受けるために重要なクリニックの選び方を紹介します。
①医療ハイフを選択する
ハイフは、必ず医療機関で受けるようにしてください。
ハイフは医療行為にあたるため、ハイフ施術ができるのは医師や医師の指導を受けた看護師のみです。
しかしエステサロンやセルフエステ、セルフハイフでもハイフを受けられる場合があるので、注意しましょう。
注意
ハイフは医学知識や正しい手技を要する技術です!
知識や技術のない施術者がハイフを行うと、顔の大事な神経を傷つけてしまう場合もあります。
神経損傷や顔面麻痺などの症状が出れば、美的観点からストレスが生じるうえに、生活にも不自由です。
必ず、医学知識と正しい手技を備える医師や看護師から受けるようにしましょう。
②信用のあるクリニックで受ける
ハイフが受けられる美容クリニックは、たくさんあります。
安心してハイフを受けるには、ハイフ施術の実績数が多いクリニックを選びましょう。
良心的なクリニックは、ハイフ施術の実績を公式サイトで公表しています。
また、アフターケアや保証も重要です。
アフターケアや保証が充実しているクリニックは、ハイフ施術の技術力に自信を持ってます。
実績とアフターケアの充実具合も確認しましょう。
③治療についての説明がしっかりあるかも重要
ハイフはメリットも多いですが、副作用やリスクの認識も重要です。
というのも、ハイフ施術でトラブルに至った事例の多くは、副作用やリスクについての説明がありませんでした。
契約書が交付されていない事例も確認されています。
良心的なクリニックだとメリットだけでなくデメリットも説明してもらえますが、自身でハイフの副作用やリスクも把握しておくと安心です。
参考資料:エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-
ハイフで癌になるという噂は本当? まとめ
この記事では、ハイフと癌の因果関係を解説しました。
ハイフのメリットを享受するには、信頼できるクリニックで医療ハイフを受けましょう。